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月経困難症

月経困難症とは

月経困難症とは、月経時あるいはその直前から下腹痛、腰痛などの月経痛や悪心、嘔吐、頭痛などが過度に強く出現し、日常生活に支障をきたし、治療を必要とする症候群をいいます。

(参考資料『南山堂 医学大辞典』)

中国伝統医学では、先天の気血を生み出している腎と、後天の気血をつくる脾の力が働き、月経が起こると考えます。

先天というのは、生まれる前からの自分の両親が生み出してくれた命の力、両親からもらった根源的な気血のことを言い、腎はそれを持っています。

人は最初に母親のお乳、それから離乳食、それから普通の食事によって、栄養を摂り、その栄養を体中に配って消化吸収するのが脾の働きです。脾は、後天の気血を生み出します。

先天と後天の力があって、初めて月経が始まるのです。

生理が来ないという状態

アスリートに月経がないというのは、完全にこの腎と脾の力が運動で奪われているからです。

「生理がない。」と言う人は、先天的に問題があるか、後天的に問題があるかです。

後天的問題といえばダイエット、極端な食事制限です。

肥満はまわらない栄養素のことです。燃焼できない栄養分が溜まっていることです。そういうのが溜まって月経困難症群をおこすとか、あるいは月経が全然来ないと言うことが起きたりします。

(三陰交の知熱灸)

月経の時には、腎が消耗し、脾が疲れ、脾虚を起します。経絡治療では、脾虚を改善して、身体を「内側」から整え、正常な月経に調えていきます。

ひと月に一回ずつきちんと月経があって、基礎体温がグラフ通りに描かれていて、痛みがない、仕事を休まないのが正常です。

月経を月信とも言います。月の便りが正常にくることは、女性のからだにとって大切なことです。

(参考資料『脈から見える世界』『合類醫学入門』)


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