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耳よりな話 2018年3月

産後うつ・腱鞘炎・ばね指

産後うつ




 産後のママさんが
  ・理由が分からないのに、悲しくて、涙がでる。 
  ・不安感がある。 
  ・くび・肩がコル。 
  ・落ち着きがなくなり、ジッとしていられない。
  ・夢が多く、よく眠られない。
  ・食欲がでない。水も飲みたくない。
  ・出産して、喜び、幸せを感じるときなのに、どうしてこうなんでしょう?
 と来院されました。

食欲が出て、水分が取れることを目標にしましょう


 食欲がなく、水分をあまり取りたくないため、十分な授乳が出来ないようです。
 そこで、
 「食欲が出て、水分が取れるようになること目標に治療しましょう。そうすると不安感もなくなってきます。」
 と話し治療を始めました。
 1~3回目の治療から、肩こり・悲しくなる・不安感・夢が少なくなり、眠れるようになりました。
 4回目にお出でになった時には、
 「食欲が普通にもどり、不安感もなくなりました。一ヶ月検診を無事に終わりました。」
 と赤ちゃんを抱いて来院されました。
 「かわいいですね!」
 とお母さんは、幸せの笑顔で溢れていました。
very very Happy!

  「小さない生命ですが、赤ちゃんの一つ一つのしぐさは私たちをハッピーにしてくれますね!」
  と話し、喜びを共有することが出来ました。
  治療室は、赤ちゃんとお母さんの笑顔で満たさ very very Happy な一日でした。


●腱鞘炎・ばね指



産後、腱鞘炎でお悩みのママさんが来院されて
「右手首の痛みのため、整形外科を受診し、腱鞘炎と言われました。しかし、授乳に影響するため、湿布も出ないんです。鍼灸がいいと聞きました。」
右手を出されました。
「どのような動作の時、痛いですか?」
とお尋ねすると
「赤ちゃんを抱っこすると痛くなり、長く抱っこしていられません。手首を動かすと痛いです!」
「それは、辛いですね!育児に支障が出るので、お困りでしょう。鍼灸は適応です。」
と話すとホッとされて、治療を始めました。
このママさんは、数回の治療で改善されました。

腱鞘炎は、出産後の身体の状態と関係があります。
東洋医学では、血の道とも言われます。
出産により、血の消耗が多かったため、血が少なくなっています。
ですから、痛い手首の部分を治療するだけでは、なかなか楽になりません。

経絡治療は、血虚(血の消耗)を補い、身体全体を整えます。そのために、はりを軽く接触する施術と知熱灸(小指ぐらいの大きさ、温かくなったら取る)を使います。
もちろん肩も背中も凝っているので、そこも施術します。

お灸で、逆子が治った方もいらっしゃいます。

「ばね指」も鍼灸の適応症です。
 

妊婦中で花粉症にお悩みの方へ

妊娠中の花粉症の悩み

4人に1人が患っているという、もはや国民病とも言える花粉症
年々花粉症有病者は増加し、さらに花粉症発症の低年齢化も起こっていると言われます。
とくに妊婦さんは、薬を服用しないで花粉症に悩まされていると思います。

妊婦さんの声

「お腹の中にいる子供の為に、花粉症の薬は本当に酷くなるまで飲まないと決めました。」
「くしゃみするごとにお腹がはって痛いし、くしゃみが怖いです。」
「寝る時はお腹の大きさで息苦しくて、眠れないに、花粉症でダブルパンチ。本当に酷いです。」

花粉症の3大症状は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりです。

矢野銀座クリニック院長岡村信良医師の風邪と花粉症の違いを見ましょう。

比較 項目 風邪
発症期間 花粉シーズン中 1週間程度
くしゃみ 連続して何回もでる 立て続けては出ない
鼻水 透明でサラっとしている 初期は透明、その後黄色っぽく粘性がある
鼻づまり 重症のことが多い 比較的軽い
ほとんど発熱しない、微熱程度 発熱・高熱
痛み ほとんどない 喉や関節に痛みが生じることが多い
かゆみ 目、鼻、喉、まれに皮膚などにかゆみがでる ほとんどない
(参考資料『健康ぴた』監修:岡村信良医師)

寒(かん)の停滞と考えます。

中国伝統医学では、身体の外界の環境を六淫(風・寒・暑・湿・燥・火)と言い、六淫が身体に影響を及ぼすときに疾病が起きると考えます。
冬から春に季節が変る時に身体機能のスイッチの切り替えがうまく行かず、皮膚の表面に寒(かん)が停滞しているため、津液(気血)の流れが悪くなり鼻粘膜、目の粘膜などに炎症がおき、鼻水・鼻づまり・くしゃみ・目がかゆいという症状があらわれると見立てます。
寒(かん)の停滞は身体を温めることから春は新陳代謝が活発になり、溜め込んだ老廃物を排出する時に、肝に負担がかかります。そのため、花粉症・頭痛・めまい・不安神経症・のぼせ・不眠・ふらつきなどの症状を起こしやすくなります。
春は、五蔵(肝・心・脾・肺・腎)の肝の働きが活発になり、肺と脾の働きが弱くなっているので、気血をめぐらす肺・大腸、津液を作る脾・胃の働きえお活発にするために、ツボに鍼で微細な刺激を与え、さらに灸で身体を温める治療をします。そのことによって寒(かん)が取り除かれ、花粉症の症状をやわらげることができます。

免疫力アップ

経絡治療は、ヒトに備わっている身体のバランスを取ろうとする力(恒常性保持機能:ホメオスタシス)、治ろうとする力(免疫力)をアップする治療法です。
苦(にが)みの食材を摂りましょう
食は命と言われるように、花粉症を和らげるために食事も重要です。
春は、新陳代謝を活発にして、老廃物を排出するために、肝に負担がかかります。
春かぶ・新ごぼう・筍・春菊・あさつき・菜の花・蕗のとう・山菜などの苦味の食材を食することは、肝の働きを助けます。
梅干し・苺なのどの酸味の食材もお忘れなく。

風邪も鍼灸で!

風邪を引いたときに鍼灸?と驚くかも知れません。
風邪の引き始めに治療すると治りも早いです。

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