坐骨神経痛
坐骨神経痛とは
坐骨神経痛とは、腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」がさまざまな原因によって圧迫・刺激されることであらわれる痛みやしびれなどの症状のことを指します。
次の様な症状があると坐骨神経痛が疑われます。
- いつもお尻に痛み、しびれがある。
- 足が激しく痛み、少し歩くと歩けなくなる。
- 腰(身体)を動かすと足のしびれが激しくなる。
- 安静にしていても、お尻や足が激しく痛んで眠れない。
- 足だけでなく、腰にも痛みがある。
- 身体をかがめると痛くて靴下をはけない。
- 痛みやしびれ以外に冷感やだるさ、灼熱感(チリチリと焼けるような痛み)がある。
- 立っていると足が痛んで、立っていられない。
多くの場合、腰痛に引き続いて発症し、次にお尻や太ももの後ろ、すね、足先などに痛みやしびれがあらわれるだけでなく、麻痺や痛みによる歩行障害を伴うこともあります。
(参考資料:福島県立医科大学 紺野眞一先生)
東洋医学の考え方
東洋医学では、坐骨神経痛、腰痛、椎間板ヘルニアなどの原因を「飲食労倦」と考えます。
「飲食労倦」には、外因と内因があります。
外因とは、季節や生活環境から影響されるもので、湿気・寒さ・冷え、飲食の摂り過ぎ(冷たい物、甘い物、アルコール類など)などのことです。寒い冬だけでなく、夏の冷房による冷えから坐骨神経痛を起こすことがあります。
内因とは、「労倦」つまり過労や精神的ストレスなどによるものです。